むし歯菌(ミュータンス)+砂糖=酸。これがむし歯の方程式!これで完璧!?
さて、冒頭のタイトルにもなっているむし歯の原因ですが、
”むし歯菌(ミュータンス)がショ糖(砂糖)を利用して
酸を作り出し、歯を溶かしていく”
はい、一見正しいように見えます。
え???
どこに間違えがあるか判らない?
はい、私も最初、判りませんでした(爆
専門家としておおいに反省しなければなりませんが・・・
大切なキーワードが抜けているんですね。
それは、、、
歯垢(しこう)
最近はプラーク(plaque)ともよく言われますね。
昨今では、甘いものを避けることと同時に
この歯垢を取り除くことの重要性、
すなわちプラークコントロールの大切さが訴えられるようになりました。
プラークコントロールは専門家でもよく使われる言葉なので
覚えておきましょう(´・ω・`)
歯垢とは?
歯垢(プラーク)とは、
「食べものの残りカスが歯の表面につき細菌が繁殖したもの」
と厚生労働省は定義しています。
大体、食後8時間程度で歯垢ができると言われています。
大雑把に言えば、
むし歯菌が出す排泄物のようなものです。
驚くべきことに、この歯垢には
1g(1円玉)に1000億個の菌がいると言われます!!!
なんだってーーーーー!!
しかもむし歯菌(ミュータンス菌)は
ショ糖と温度を適当な状態にすると
40分に1回分裂すると言われますから、、、
我々の気付かないところで
とんでもないスピードで増えていきますね。
ただ、砂糖の量に限界があるので
実際に無制限に増殖できるわけではありません。
そんな歯垢がミュータンス菌の住み家になるわけですから、
歯垢がむし歯の原因と言っても差し支えない、ということでしょう。
歯垢(プラーク)のつきやすいところ
これは、LIONの画像が判りやすいので、
お借りしたいと思います。
ほぼ、臨床的な実感とかみあっているように思います。
加えて歯石のつきやすい下の前歯の裏側なども要注意です。
とはいえ、個々の歯みがきの習慣や歯並びの違いによって
一概にここが大切、という場所は異なるので
歯科医院で自分のクセを見てもらうのが良いでしょう。
まとめ
歯科医院で特に歯周病予防に力を入れている医院では
一つの歯をいくつかの部位に分けて、
汚れがついていた部位を色で塗ってその%を測定する、
ということをしているところも多いです。
これが10%を下回ると相当優秀です。
(自戒も込めて)お互いにそこを目指しましょう('ω')ノ
今回も
最後までお読みいただき有難うございました('◇')ゞ