実は紙一重!?むし歯にならないコツとは
虫歯って不平等(-_-;)
「あらまっ、子供が学校でカードもらって来たわ」
「あの人は、全く歯を磨かないのに虫歯ができてないのに
うちの子は一生懸命磨いてるのに、よくむし歯ができるのよ」
よく耳にするお母さん方の会話です。
真面目なお母さんほど
このような悩みを持っている人が多いイメージです。
「なんで私やうちの子だけ・・・」
と不平等に感じてしまう気持ち、わかる気がします。
(例1)ある完璧主義なお母さん
この前お見かけしたお子さん、
お母さんは大変真面目で、毎日仕上げ磨きを欠かしません。
歯ブラシどころか、フロスもかけて
フッ素を塗ったりとものすごく頑張っています。
毎月、歯医者にも通っていたのに
通っていたのに、、、
歯と歯の間に虫歯ができてしまっていました。
かなりショックを受けておられました。
(例2)あるご兄弟
ほとんど歯を磨かないのんびり屋のお兄ちゃんと
毎日真面目に歯磨きを頑張る妹さん。
お兄ちゃんは歯は汚れているのに
全く虫歯はできていません。
なのに妹さんは、奥歯中心に虫歯がいくつか・・・
「正直者がバカを見るんかい!!」
と、やりきれない気持ちになったりします。
一体何が違うのでしょうか。
むし歯のなりやすさ?
大雑把に話をすると、、、
実はむし歯のなりやすさは
人それぞれだと言われています。
より正確に言えば、一人ひとりが持っている
歯の強さというのはみんな違います。
むし歯菌に対する免疫や耐性が全く異なります。
難しい話で言えば
遺伝的な要因と環境的な要因がからんできますが、
ざっくり言えば
一人ひとりの個性と言っても良いと思います。
だから、虫歯になりやすい、なりにくいは
誰のせいでもない、
持って生まれたものが多いということです。
だから、むし歯ゼロを目指しても
どうしても難しい人は難しいです。
もちろん、努力が無駄になることはないので
一生懸命歯磨きすることは大切です。
ですが、私が患者さんやご家族によく伝えていることがあります。
「完全な仕上げ磨きも大切ですが、
疲れない程度に肩の力を抜いてみましょう」
歯磨きを90点から100点にする努力も立派ですが、
今90点がキープできていること、
それ自体がすばらしいことだと思います。
むし歯にならないコツ
最後にむし歯にならない二つのポイントをお伝えします。
まず、、、
①仕上げ磨きをしっかりしよう
「なんだ、当たり前じゃないか。いい加減にしろ!」
という声が聞こえてきそうです。
はい、当たり前です。
ですが汚れのつき方、どこを中心に磨けば良いか、
これは年齢によって、歯並びによって
むし歯の予防か、歯周病の予防か、
これらで全く変わってくるので、
みんなに共通して言えるアドバイスは難しいかな、
と思います。
ただ、今後年齢によってむし歯になりやすい部位は、
順番に解説していきたいと思っています。
言えることとしては、継続的に歯科医院に通うことで
個々にあったアドバイスがもらえると思います。
②砂糖のコントロールをしよう
「なんだ、これも当たり前じゃないか!」
と思われるかもしれません。
ですが、患者さんに再度お聞きしてみます。
「皆さんやお子さん方、
甘いものを食べてそのままということはありませんか?
コントロールできてますか?」
と聞くと、大抵の方は口ごもってしまいます。
実はむし歯菌って、
砂糖しか材料にできないんです。
ですから口の中に糖分が入らなければ
絶対にむし歯になりません。
(むし歯菌についての詳しく説明した記事を紹介しています→こちら)
では、断糖がいいんでしょうか?
うーん、できれば良いですが、、、
おそらく現実的ではないですよね!!!
ですから、砂糖のコントロールという言い方をしています。
あまり歯に長く残るキャラメルやキャンディは避けよう
とか、
チョコやクッキーならささっと食べて、ささっと歯磨きしよう
とか
寝る前には歯磨きをして甘味や酸味を残さないようにしよう
とか、
ジュースを飲んだらお茶や水で中和しよう
とか。
ほら、これくらいなら
誰でも簡単にできそうな気になってきたでしょ( *´艸`)
まとめ
むし歯になる、ならないの差は
持って生まれたものも大きいので、個人差があります。
ですから、比べる必要はありません。
ただ、対策の仕方については、
私は皆様に同じ伝え方をしています。
・毎日の歯磨きを欠かさないようにしよう
・砂糖のコントロールを心がけよう
当たり前の積み重ねかもしれませんが、
これがだんだんと大きな違いになっていくかもしれません。
最後まで読んでいただき、
有難うございました。