歯科医師過剰問題は本当なのか?実感とともに本音をお話します

春、それは出会いと別れの季節

ずっと通ってくれた患者さんも進学を機に卒業していく方も多くあります。

うう、さびしい。

やはり毎年、この時期はそわそわしますね。

大学合格をはじめとして、

いろいろな試験の結果が発表されます。

そう、今年も歯科医師国家試験の結果が発表され

その合格率が発表されました

なんと、、、

61.6%

ひっく!!

過去は9割は合格して

資格試験、確認試験と言われていた合格率だったのにな、、、

私の出身大学でも涙を飲んだ人も多かったようです。

なお、トップ合格率は東京歯科大学の94.8%、

将来的には慶應大学への統合が予定されているようで、

ネームバリューもアップしそう。

さすが!飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことか!

とうらやましく見ています。

でも、合格率6割って、さすがに低すぎる印象です。

かつての歯科医師という仕事

かつては、朝オープン前から

長い行列ができていたと言われる歯科医院。

私はその時代を経験してないので

聞いた話でしかありませんが、

卒業後すぐの拙い腕であっても

朝から晩まで患者さんが絶えることなく、

若くてもそれなりの生活がおくれる、

今から振り返るとバブリーな時代だったんだろうな、

と思います。

いや、先輩医師が楽だったとは全く思いません、

多くの経験を早期に積むことができるため、

それだけ早く一人前になれたんだろうな、ということです。

歯科医師って、経験が命のところがありますから

多くの経験を積み、百戦錬磨の活躍をする先生方をいつも尊敬しています。

現在の歯科医師の状況

しかし、時代は流れ、

歯科医師の数は増えていきました。

歯科大学や歯学部は、かつては数えるほどしかありませんでした。

ところが今は全国に29あります。

卒業生はどんどん増え、またリタイアの年齢も決まってない。

歯学部のない県に開業すれば有利かと思いきや

そんな県にも歯科医院はいっぱい。

実は私が住んでいる北陸には歯学部はないのに、

歯科医院がいたるところにあります。

歯科医師過剰が、全国的に訴えられるようになるほどで

歯科医院はコンビニの数より

増えることになりました。

今度は、患者さんが歯科医院を選ぶ時代になり、

こうなると、今度は歯科医院も何か戦略を持たないと

やっていけない時代になりました。

国としても歯科医師の数をセーブしようということで

国家試験も難しくなり、

かつては90%を超えていた合格率も

今は60%台まで下がり、落ち着いています。

現状は悲観すべきか?

歯科医師をとりまく環境は現状はなかなか厳しいだろうな、

というのが正直な実感です。

何か強い武器や特色を持たないと、

経営は成り立たないと思うからです。

しかし、患者さんにとっては

これはとても良いことなんだろうな、と思います。

だって、

淘汰されてない歯科医院は

必ず生き残るための努力をしているはずですから

どの歯科医院でもある程度のクオリティは保証されていると思います。

今はSNSやネットの書き込みが簡単にできてしまう時代で

悪評は目立ってしまいますからね。

ヤブ医者と言われる医院にあたる確率は下がっていると思います。

歯科の未来は明るいか?

さて、歯科医師をとりまく環境について

いろいろ言ってきましたが

おそらく将来的にはなんとかなる、と思います。

マスコミが歯科医師過剰とうったえて、

歯学部の定員や、国家試験の合格率をしぼっても

医者というのは一朝一夕で一人前になれるものではありません。

何かアクションを起こしても、

成果が出てくるのは10年後くらいです。

歯科医師をしぼった結果が出てくるのはこれからです。

戦略さえ持って取り組めば

歯科医師の状況は今後、好転していくんじゃないかな、

と楽観的に考えています。

患者目線でのメリット

前述のとおり、歯科医院は普通ではやっていけません。

サービスを強化したり、

自費治療の価格を調整したり、

他ではないような治療をやっていたり、

独自の路線や戦略で、患者さんに来院してもらおうと思います。

ですから、患者目線で言えば

変な歯科医院は自然に減っていき

自分のニーズにあった歯科医院を探せる可能性は増え

平均的にはより良いサービスを受けやすくなっている気がします。

とはいえ、妙にサクラを使って口コミの評価を上げているのに、

実際はロクでもない治療を受けさせられた

みたいな例もあるようなので、

ネット情報を鵜呑みにするのも考えものだなぁ、と思います。

まとめ

歯科医師過剰問題は、

こうして見てみると患者さんにとっては

良いことしかないなぁ、と思います。

その分、歯科医師の方が

認められるように頑張っていかねばならないですね(汗)

とはいえ、実態をともなわない歯科医師過剰という言葉が

悪目立ちしすぎている印象はあります。

歯科医師という職種はやっぱり必要不可欠な仕事ですから。

誇りを持って今後も仕事をしていきたいと思います。

今回も

最後までお読みいただき

有難うございました(#^.^#)

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