くすりの種類多すぎ問題!?どれを選べばいいのよ!!
医師、歯科医師を志す学生に大きくのしかかる難題、
それが薬理学であります。
要は種々の薬を理解しよう、ということです。
しかしながら、これがまた難しいです。
例えば、同じ抗菌薬(抗生物質)とひとくくりにしても
まったく作用する場所も違えば、その働きも違う。
種類も多岐にわたり、
救急医療、中毒性疾患、感染症、呼吸器疾患、循環器疾患、
消化管疾患、血液疾患、内分泌疾患、アレルギー疾患、、、
まだまだあります。
それぞれの病気に対して、
適切なものを選ばなければならない、
という意味で言えば、医師や歯科医師は
日々の学習が要求されます。
また薬の名前と、製品の名前が違ったり、、、
覚えることもものすごく多くなります。
そこに新薬の追加、ジェネリックの登場とかやっていくと
とても覚えきれない!!!
ので、秘密ですが
患者さんの持ってきたお薬手帳に対応するために
よく歯医者の見えないところに
「今日の治療薬」という本が隠しておいてあることもあります(´・ω・`)
「薬」は「毒」でもある
昔から「薬は毒 毒は薬」と言われます。
古代中国ではヒ素やトリカブトが薬として使われたこともあったそうで
この言われ方は間違いではありません。
今日は医学が進歩して、毒となる部分が極力減らされ
薬となる部分が洗練されてきました。
しかし薬と言われるものであっても、
体の中に異物が入るわけですから、
当然メリットとデメリットがあります。
歯科の先生の中にはデメリットが大きいので
極力薬を使わない、という先生も知っていますし
また一般的な保険適応の出し方では
真に患者さんに効く用法にはならないので、
数十日分の薬を投与する先生もあります。
薬となるメリットが毒となるデメリットを上回った時、
はじめて薬を投与することになります。
歯科での薬って何があるの?
はい、大変壮大な話をしてきましたが、
専門分野に入れば入るほど、
使われる薬のパターンは決まってきます。
では歯医者で使われる薬はなんでしょうか、、、
皆さんが歯医者に来る理由、ほとんどが
「痛い」と「腫れた」ですよね!!!(爆
大雑把に言えば・・・
痛み止めと抗菌薬(抗生物質)
これだけです!!!
お前、いくらなんでも適当すぎるぞ!!
いい加減にしないか!
うわ、ごめんなさい。
他にも、ステロイド軟膏、顎関節症の薬、
胃腸への刺激を和らげる薬などいっぱいありますが、
できるだけシンプルにお伝えしています。
・抗菌薬(抗生物質)
これはよく腫れ止め、化膿止め、と言われている薬ですね。
いろいろな種類があり、それによって用法は異なります。
歯の根の膿みに効きやすいものもあれば、
歯周病に効きやすいものもあります。
歯科医院の方針によって異なりますが、
1日3回食後に3~4日分、というのが一般的でオーソドックスかな。
もちろん違うものもあります。
ただ、きっちり飲み切らず、中途半端にやめてしまうと
耐性菌という薬への耐性を持った菌が生まれてしまいますよ!!!
ここは注意です。
親知らずの周りが腫れてきた
歯の根っこが膿んできた
などの時に使われることがあります。
副作用として、腸内細菌も抗菌薬が攻撃してしまうので
下痢になったりすることがあります。
また、アレルギーや薬の飲み合わせによっての影響も多いので
何か他の薬を飲んでいる人はあらかじめお伝えください。
・痛み止め
効果の強い順に、
ボルタレン>ロキソニン>カロナール
というイメージで、出てくる副作用もその順番で大きいです。
痛い時にだけ飲む薬で、消化器に強く作用するので
ビオフェルミン等の整腸剤と併用することもあります。
これも他薬との併用が危険な場合があるので、
お薬手帳をお持ちの場合はご相談をば。
まとめ
散々薬の危険性を話し、
誤解を与えてしまったかもしれませんが
やはり薬は有効という実感はあります。
痛み止め無しでは外科処置はできないですし、
腫れ止めが大変効果を発揮して
次の治療にすすむこともできます。
うまく薬の利点を活かして、欠点を補えるか、
それができる人が名医なんでしょうね。
今回も最後までお読みいただき
有難うございました( ^^) _旦~~