新時代!マウスピースで矯正ができる!?-取り外し装置による矯正とは-

突然ですが、皆さんは歯の矯正治療について

どんなイメージをお持ちですか???

昔ながらの矯正と言えば、

歯に固定式の装置をつけて

ゴムで引っぱって歯を動かす

とか、2年くらいはかかり、お金も結構かかる

私もそういうイメージでした。

ですから、矯正とは選ばれた人がやるもので

人にもなかなか勧めにくい印象ですが、

時代もうつり

だんだんと矯正治療も変わってきました。

昔にくらべて装置も小さくなり、

口の中の異物感も少なくなってきました。

そして、今注目されている新しい矯正のやり方が

マウスピースをはめることで

歯を動かしていく矯正治療なのですね!

インビザラインとは

(画像はインビザラインジャパンのHPよりお借りしました)

マウスピースをはめて、

歯を動かしていく矯正装置で

インビザライン

と言われるものが現在勧められています。

今や装置を外して、

食事や歯みがきができるんですから

いやあ、時代は変わったなぁ、

と感嘆せずにはおられません。

では、このインビザラインの功罪をお伝えしたいと思います。

インビザラインの長所

インビザラインでやることは簡単。

まず、初診に口の中の写真を撮り、

型とりをして、

どのような歯並びに変えるか計画を立てます。

そして、その方向に力をかけ続けるための

マウスピースをつけ続ける、

それだけです。

何より取り外しができて、

目立たない色のマウスピースというのが

今までと異なります。

やわらかいマウスピースで、

弱い力をかけ続けることで、

歯を動かしていくことができるということです。

インビザラインの短所

さて、世間の宣伝広告などではインビザラインの良い面ばかりが

取り上げられていますが、

本当に心配は全くないのでしょうか。

不安点を列挙しておきますね。

・治しづらい歯並びがある

→上下の顎がともに出っ張っているとか

→噛みこみが深すぎるとか

→骨格性からくる歯並びの異常等とか

なかなか難しい症例もあります。

はい、どんな装置にも一長一短あります。

全部の症例においてマウスピースで治せるわけではありません。

・自費治療になる

インビザライン治療も矯正治療の一部ですので、

当然、その医院に応じた費用と期間はかかってきます。

・トラブルシューティングに対応できるかは、その医院の力次第

これは、インビザラインそのものの問題というよりは、

どの歯科医院で矯正治療を行うかどうか、の問題と思います。

インビザラインの知識を仕入れて

多くの歯科医院で実践されるようになってきましたが、

こんなはずじゃなかった

というトラブルはやはりあります。

かみ合わせが悪くなったとか、

思ったより移動しなかったとか。

従来の矯正もこなしてきた実績のある歯科医院を選ぶ方が

無難、と言って良いと思います。

・1日22時間の装置の装着が必要

はい、結構大変ではあります。

やっぱり楽して歯を動かすことはできないのですね。

他にも

・マウスピースの管理は自己責任

等など、こまかいものはいくつかあります。

まとめ

5年ひと昔と言われますが、、

今までなかった新技術がどんどん出てくるのは

歯科においても同じです。

ただ、メリットばかりが強調されて

デメリットが覆いつくされていることもしばしば。

画期的な方法と思われても、数年で効果がなかったことがわかり

消滅していった分野も歯科の世界でも多くあります。

新しいものを頭ごなしに批判する人にはなりたくないですが、

できるだけ冷静に物事を見たいと考えています。

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