そんな大げさな。歯周病が命にかかわるなんてないでしょう。ーあっと驚く日本人の死因第5位とはー
「なーつのおーわりー」
夏もいよいよ終わりになりますね。
住んでいるあたりも
朝晩はだんだん涼しくなってきました。
桃パフェの季節が終わり、
いよいよ梨や栗、秋の味覚の季節になってきますね(*´▽`*)
(最初の写真は農工房長者さんの桃パフェの思い出です)
さて、楽しい話題から一転、
最近日本人の死因の順位が変わってきたらしいです。
皆さん、トップ3って昔勉強したことはありますか?
そらそうよ。
がん(悪性新生物)、心臓病、脳卒中
だったよね。
それが最近、老衰が脳卒中を抜いて
第3位に上がってきたようです。
まあ、他に原因のない、自然死ということになりますね。
日本人の死因第5位とは??
さて、そんな中で死因の3~5位を
行ったり来たりしている病気があるんです。
しかもこれは要介護高齢者の死因では
なんと第一位に当てはまる病気です。
これは一体なんでしょうか???
、、、
、、
、
それは、
肺炎
です!!!
うーん、肺炎???
なんかピンと来ないな。
どうして肺炎が上位に入り込んでくるのでしょうか。
今回、キーワードとして
誤嚥(ごえん)性肺炎
という言葉を
是非、知ってもらえれば有難いと思います。
誤嚥性肺炎って何?
まず、誤嚥について。
「ごえん」と読みます。
これは本来のどから食道に入るべき
食べ物や飲み物が誤って気道に入ってしまうことを言います。
ほら、皆さん、
むせるってことありますよね。
あれは誤って気道に入りそうなのを
体外に排出してくれるんですね。
ところが、年を重ねるにつれて
そういう生体防御反応が起きづらくなってきて
気道に入り込んだものが
そのまま肺の方に入り込んでしまうのです。
そこで発症するのが誤嚥性肺炎です。
歯周病と誤嚥性肺炎
さて、そんな死に至ることもある
誤嚥性肺炎から見つかった細菌を調べたら
驚くべき結果が明らかになりました。
なんと、その多くが歯周病の細菌を中心とした
口の中の細菌だったのです!!
これは大変!!
急いで口の中をきれいにしないと。
口の中の清掃を行い、歯周病の予防をすることで
(専門的にはプラークコントロールと言います)
誤嚥性肺炎のリスクが1/2になったというデータもあります。
ご年配の方は特に口腔ケア、入れ歯の手入れが大切ですね。
高齢者住宅などでも
歯科医師、歯科衛生士と提携して
継続的に来てもらっているところもありますね。
まとめ
今回、誤嚥性肺炎を歯科の立場で
口腔ケアの重要性のお話をしましたが、
誤嚥がないように舌や唇、頬の筋肉をトレーニングする
アプローチもあります。
ともあれ、実は歯周病はいろいろの病気に
影響することが知られてきています。
普段からのブラッシングや定期的な歯科受診に
こだわっていきましょう(*´▽`*)
今回も最後までお読みいただき、
有難うございました( ..)φメモメモ