虫歯減少の要因は何か?最強。フッ化物洗口伝説
さて、結構冒険的なタイトルをつけてしまいましたが、
日本におけるむし歯の数がどんどん下がってきています。
まず、グラフをご覧ください。
え!?まじ!!?
こんなに少なくなったの?
ところでDMFTとはなんぞや?
むし歯になった歯や、それを治療した歯、
むし歯が原因で抜歯することになった歯の数のことで、
大雑把に言えば、
むし歯の数ですね。
そのむし歯の数がどんどん減少しています。
見ての通り、20年でもはや、一人当たり1本以下で
今後もその傾向が続きそうです。
なぜ、こんなにむし歯の数が減ったのでしょうか。
世界から見た日本の歯科
時は、1985年、
WHOは、日本の歯科保健・医療をどのように評していたか、
振り返ってみましょう。
①砂糖消費量は先進国の中で最も少ない。
⇒さすが、日本人の勤勉さか、
文化の違いか、これは良いことです。
②歯科医師数は充足し、すぐれた歯科医療サービスが提供されている
⇒これもポイントが高いですね。
世界的にも日本人の技術は評価されていたようです。
③保険センターなどで、
歯科保健指導やむし歯予防サービスが行われている。
⇒さすが、保健指導も徹底していたのですね。
ところが・・・
④しかし、先進諸国と比較した時、日本の歯科医療には
最も重要なものが欠けている。
それはフッ素の利用である。
⇒そう、ここが欠けていたのですね。
逆に言えば、日本人がフッ素をうまく使うことができれば
先進国にひけをとらない成果をあげることも夢ではない、
ということですね。
日本に広まりつつあるフッ化物洗口
さて、あれから35年、
日本のむし歯の数は減り続け、
先進国のスウェーデンとも並ぶレベルになりました。
その要因は多くあるでしょうが、
フッ素の普及もその大きな役割を果たしたのは
間違いないと思います。
今回は、いくつかの地方自治体でも行われている
フッ化物洗口について紹介したいと思います。
私の身近のI市では、
年中(4歳頃)から小学校6年まで希望者に
フッ化物洗口が行われています。
フッ化物洗口とは
いくつか洗口剤の種類はありますが、
当院で使用しているのはこれなので、これで紹介します。
大体ブクブクうがいができるようになる
4歳くらいからがスタートです。
うがいが上手にできない状態だと高濃度のフッ素を
飲み込んでしまう危険があります。
数回程度なら問題ありませんが、
毎日飲み込んでしまうと、多量摂取になりかねません。
やり方は簡単。
歯みがきの後、
30秒くらいぶくぶくうがいをして吐き出すだけです。
量と使用法を間違えなければデメリットはほぼないと言えるでしょう。
まとめ
フッ素に関しては
ネット情報で、そのデメリットが強調されすぎている感があります。
正しい使い方をすれば、
百利あって一害なし
と言って良いのではないでしょうか。
その年齢のお子さんがいる方には
是非おススメしたい内容です♪
今回も
最後までお読みいただき
有難うございました(*^▽^*)