一度むし歯を作ってしまうと、、、歯の一生を考察する
むし歯ができてしまった!!!
Σ(゚д゚lll)ガーン
それは学校から渡されるカードであることもあれば、
歯科医院の検診の際に通達されることもあるでしょう。
私もありました。
その先、待ち受けている未来を案ずると
ただ、暗い気持ちになるのであります。
さて、一口にむし歯と言っても、
保険のルールでは、その大きさによって
いくつかに分類することになっています。
むし歯はCaries(カリエス)と言うので、その頭文字をとって、
それぞれC1、C2、C3、C4と4つあります。
初期のむし歯
まず、C1はエナメル質に限局したむし歯を言います。
言葉で言っても難しいので、こんな感じです。
まだ小さいむし歯なので、
治療の際にむし歯を取りきっても余り痛みを感じることはありません。
多くの場合、レジンという白いプラスチックを詰めることになります。
むし歯が進行すると
むし歯は早いうちに治しておかねばならない、
よくそう言われ、それも事実ですが、
どれだけ綺麗に詰め物をしても、
そのミクロの隙間はむし歯菌(ミュータンス)にとっては
大きな隙間で、その間からむし歯が広がることも少なくありません。
やがて、むし歯は象牙質に達します。
ここまでむし歯が進むと、C2と言われます。
神経に近くなり、いよいよしみるようになってきます。
治療の際に麻酔を使うことも多くなります。
治した後は、穴をふさぐには
レジン(プラスチック)では心もとないことも多く
金属やセラミックのかぶせものになることも多くなります。
型どりをするので、回数がかかることもあります。
すでに怖くなってきました(;´・ω・)
さらに進行すると
さらにむし歯が進行すると
いよいよ神経に到達してしまいます。
私も皆さんも恐れる、あの
ズキズキする痛みになることも少なくありません。
これがC3です。
こうなってしまうと、
感染した神経すべてを除去して
薬で封鎖するしか無くなります。
ここまでくると、4~5回以上の来院は覚悟した方がよいと思います。
また、神経から歯の根っこまで炎症がすすみ
歯の根の部分に膿みができることもあります。
歯の大部分を失った歯は
破折させないためにも、
すっぽりかぶせもので覆うしか手がなくなります。
保険内では多くが金属になってしまうので
少し高いですが、セラミックを選ぶ方も多いと思います。
ただ、歯の大部分を失った歯は、もろくなります。
その後、歯が割れたり、歯の膿みが治らなかったりすれば
最後、C4、歯を抜くしかなくなります。
まとめ
さて、むし歯になった歯の悲しい一生を紹介してきましたが、
専門家の皆さんからは、叱られそうです( ゚Д゚)
近年の材料の技術は向上し、
そんなに間からむし歯にならないぞ!!
技術がないからそんな意見になるんだよ!
できるだけ削る量を減らして
治療できるようになってきているわ!
ごもっとも。。。
勿論、歯科医療の進歩はどんどん進み、
昔は抜歯になっていた歯もなんとか残せるようになってきました。
そこを否定する気は全くありません。
それどころか、感謝しています。
しかし、予防歯科を中心に活動している
私の立場として言いたいのは、
一度歯を削ってしまったら、もう元には戻りません。
そもそもC1のむし歯を作らないようにしましょう。
ということです。
どんな綺麗な治療をするよりも、
自分の歯を残す、それ以上の治療ってありませんよね。
今回も
最後までお読みいただき有難うございました(^^♪