レントゲンは正か邪か?被ばく量は大丈夫なの?

日本人にとって、放射線というのは

良くも悪くも非常になじみがあるような気がします。

古くは戦争により、日本は世界唯一の被ばく国となりました。

東日本大震災では原発が問題となり、

そういうことも原因なんでしょうか。

放射線に対して過敏になっているように感じています。

今でも歯科でレントゲンは本当に体に悪影響がないのか?

気になる方が多いのもまたうなずけます。

レントゲンの被ばく線量

さて、私たちが普段生活をしている中で

実は日々、宇宙から、大地から放射線を受けています。

その量は・・・

大体、世界平均で年間2.4ミリシーベルトなんだそうです。

なるほど、、、わからん。

大地や建物のウランやラジウムなどが出しているもの、

宇宙から地球にふりそそぐもの、

呼吸により吸い込むラドンからのもの、

食物に含まれるもの、

これらを足し合わせると、2.4ミリシーベルトになるそうです。

さて、歯医者で使うレントゲン写真の被ばく量は・・・

小さなレントゲン写真だと0.01ミリシーベルト

全体を一周回るレントゲン写真だと0.03ミリシーベルト

CT撮影であっても0.1ミリシーベルト

うわ、レントゲンの線量少なすぎっ。

はい、はっきり言って何千回、何万回も撮らないと

問題にならないレベルだと言っても良いでしょう。

確かに、エプロンで被ばくを防ぐことになってはいますが、

レントゲンを撮ることによるメリットの方が

遥かに大きいと言ってよいでしょう。

ちなみに人体に悪影響が出るのは

100~200ミリシーベルトくらいから、と言われます。

レントゲンを撮るメリット

レントゲンは骨の中に埋まっている、歯や骨の内部まで

見通すことができる素晴らしいものです。

はい、

多すぎてとても紹介しきれませんが、

・むし歯の進行具合

・歯の根っこに膿ができてないか、薬が入っているか

・後ろの大人の歯が控えているか、欠損はないか

・歯周病の進行具合

・歯が割れていないか

・顎の骨の状態の確認

・副鼻腔炎や蓄膿症の診断

・・・

専門家の方なら後20くらいは列挙できそうですが、

本当はまだまだあります。

状況によって、小さなレントゲンやCTなどの使い分けもありますが、

半年や1年ごとにレントゲンを撮ることは非常に有効です。

歯科医師の立場としては、

レントゲンを使うのは百利あって一害なしという印象ですね

上手に撮れるようになるのは

大体、5~6歳くらいからのイメージです。

少なくとも大人の歯に生え変わるまでは

1年に1度のタイミングで生え変わりや

歯の状態を確認しておくことはむしろ非常に大切だと思います。

まとめ

どちらかと言えば、

レントゲン撮影による被ばくは風評被害も大きいかな、

という印象はあります。

専門家としてデメリットを伝える義務はありますが

はっきり言ってほぼノーリスクのため

ほとんど気にする必要はない、ということだけは

お伝えしたいと思います。

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